ブリジット・ジョーンズの日記 A Little Respect
2026年 02月 20日
凹んだときに元気をもらっているシリーズで、少し前に最新作の四作目が配信されていたのでふらっと視聴。多分これで終わりなんでしょうか。一作目からもう四半世紀近く経つのですね。メインキャストが視聴者と同じように歳を重ねているのもこの作品の醍醐味で、等身大の人間が映し出されていて面白い。主人公が母になる三作目では、日記の文字も彼女の成長が窺われる大人の美しい文字へと変化します。できれば引き続き老後の日記も綴って欲しい。

これまでとは少し違う最終章はコメディなのに涙を誘う場面もあり、人生に対するちょっとした助言が散りばめられていて温かい。「楽しく生きる」ことをブリジットに約束させた彼女のお父さんの言葉が鑑賞後にじわっと響いてきます。彼女の逞しさの源はこの辺にありそうですけれども、主人公を始め個性豊かな周りの人たちが(お下劣ではありますが)賑やかで優しい。気乗りがしない集まりにもきちんと顔を出し、悪意が透けて見える場面では喧嘩腰にならずにジョークで切り返すブリジットは流石。どうしようもないダニエルとも最後には良い友人関係を築いている。「痛み」に対する想像力について触れた三作目の女医さんの考察もポイントで、大人になったブリジットが最終的に選んだ相手は容姿でも富と名声でもなく、他者の「痛み」に寄り添うことができる男性でした。
エネルギーは形が変わっても消滅はしない、という喪失感を抱えた人たちに寄り添うウォーラカー先生の言葉も素敵です。マークを思わせるような窓の外からそっと見守るフクロウが象徴的で、子守唄には泣いてしまいましたが、ブリジットと子供たちの中でともに生き続ける魂は音楽にも似ている。

「All By Myself」に始まり「Modern Love」で幕を閉じるこの物語も、時代を超えて主人公の気持ちを代弁したり慰める音楽がまた楽しい。三作目はエド・シーランを知らない彼女と近い世代の私も知らない曲が多かったけれど、野外フェスの掃除機ダンスには笑いました。色んな方がカバーしているハリー・ニルソンの「Without You」は、他のコメディでも失恋で自暴自棄になった危ない人のBGMに使われていたのでちょっと可哀想(笑)美しい曲ですよね。それからハンゼロス・ツインズがカバーした「A Little Respect」も好きな曲で、最近は彼らのアルバムをよく聴いています。
2026年3月3日再投稿。だらだら書き連ねてしまった感想を少し整理しました。写真はイングランド北部のウィンダミア湖にて。デジカメ以前の写真なのでスキャナーで取り込んだ画像です。
